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海猿雑考

海猿という映画がありましたね?
海上保安庁の潜水士をモデルにした同名の漫画が原作だったと記憶しています。

ところで、私は少し潜水(スクーバ潜水)に興味があり、いろいろ調べものをしていました。
まあ自分でも少し潜っていますが、その時に感じた違和感や疑問について少し書いてみたいなと。

潜水士という国家資格があります。
これは民間団体が発行するCカード(ライセンスという言う方が多いですが、法的な拘束力がないので、どちらかというと免許書ではなく認定書ですよね?)とは異なり、労働安全衛生法に基づく国家資格で、潜水を業とするものは取得しなければいけません。
Cカードはいわゆる華道や茶道の家元制みたいなイメージでしょうか。もう少し商業的で世界的ですが。
潜水するには道具から使い方からまるで作法みたいなものがあって、それを教えたので認定しまーすって感じっすかね。

潜水士とはwiki先生によればこんなもんですが、この法に基づく高気圧作業安全衛生規則によれば、「事業者は、潜水士免許を受けた者でなければ、潜水業務につかせてはならない」と書かれています。
よーするに雇用者はこの資格のないものを、潜水士として使うなよってことですね。
この時、雇用関係にない→「仕事を個人事業者に委託するとかだったらもしかして潜水士免許いらないんじゃね?」って考えた人います?
たぶんすげーグレーだと思います。実際、国内のダイビングのガイドやインストラクターで、この資格持ってない人も結構いるみたいです。でも、ショップがこの人たちを雇用してなくて、業務の委託をしているということであれば、法律の違反には問えないこともあるみたいですね。

話は少しそれましたが、この高気圧作業安全衛生規則って結構いろいろ細かいこと書いてあって、たとえば自給式潜水(スクーバ潜水ですね)をさせる場合に、携行や着用させなければならないものとしても規定しています。

今回のテーマはこのうちの一つ、着用義務のある浮力調整具について書きたいと思います。
この規則の37条には「事業者は、潜水作業者に携行させたボンベからの給気を受けて行う潜水業務を行うときは、潜水作業者に、水中時計、水深計及び鋭利な刃物を携行させるほか、救命胴衣又は浮力調整具を着用させなければならない。」
と書いてあります。
つまり、雇用者の義務として救命胴衣又は浮力調整具を着用させなければいけないということですね。
ここでいう浮力調整具とは、スクーバダイビングをしたことがある人ならわかると思いますが、BCあるいはBCD(Buoyancy Control Device)というもので、背中のタンクからエアーを供給できるようにして、空気を入れてふくらませることができるベストみたいなもんです。
この浮力調整具なんですが、ファンダイビングやっている人にとっては結構一般的なのですが、実はこの海猿の映画で潜水(ファンダイビングのときは着てるらしいです。)している彼らは着ていません。実際、海保では潜水の時に着ないことが多いみたいです。まあ忠実に再現したのでしょう。
このほか、自衛隊でもあまり使わないという話もあります。
使わない理由は、簡単に言うと動きが制限されるからだそうです。たしかに、BCベストは動きつらいです。
まあ潜水したことがあれば簡単に理解できます。水面で浮いていても、5mも潜れば簡単に浮き上がらなくなるので別に重いおもりを使う必要はありません。これは水圧で浮力が変わるからです。
浮上時は、アルミのタンク使っていたら、終盤に浮上するのも、水面で浮力を確保することはそんなに難しくはないでしょう。ましてや彼らはそれこそ身を張ったトレーニングをしています。まあ我々とは次元が違いますから。
でも、これは「必要ない理由」です。
先ほど書いた規則の37条には、はっきりと救命胴衣か浮力調整具を着させなきゃなんないって書いてあるわけで、法令違反に見えます。実はこれを不思議に思っている人は結構いるみたいですが、あんまり正確な回答はなく、yahooの知恵袋なんかでも「必要ない理由」はよくみますが、知りたいところの、使わないでも許される理由は見たことないです。

私が知りたいのは、「必要ない理由」ではなくて、「使わなくても許される理由」なんですが・・・

で、いろいろ調べて考察した結果は、以外と単純な理由でした。
はっきり言って、海保、自衛隊の潜水士はそもそも潜水士免許だっていりません!!!
でも・・・消防とか警察の潜水士は潜水士免許が必要です。加えて浮力調整具を着させないで潜らせると法令違反です。
これは、実はこの規則の元になっている労働安全衛生法に原因があるんです。
この法律、有名な労働基準法と兄弟みたいな法律なんですが、実は、国家公務員は適用除外されてます。
つまり、自衛隊とか、海保は、はなからこの法律に縛られないんです。つまり、法律に基づいている規則なんて知ったこっちゃないんですねwww
でも、消防とか警察は地方公務員なので、特定の項目以外は適用除外されていないので、この法律に縛られる。なので免許もいるし、BCも着させないとダメなんですね。

だからね、「海保着てないからBCなんて着なくても良いんだよ」っていっている職業ダイバーのみなさん、着なきゃ雇用者は捕まりますからね

ちなみに、捕まえるのは、海保じゃなくて、労基ですよ~!
基本的には小型船舶乗船時の救命胴衣とは違うんですね。
で、もう一つ、ドライスーツはこの規則の言うところの浮力調整具とは見なされていませんので、誤解なきよう。

私は納得しました。たぶんこれで正しいと思います。

最後にもう一つ疑問が・・・
実際の海保は良いにしても、映画中の俳優は、国家公務員じゃないので、BC着ないで潜ってたらだめなんじゃね???
まあ、潜水シーンがすべてCGだったら問題ないかもしんないけど・・・
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Author:inakanoojisann
森でひっそりと咲いている春蘭ってきれいですよね…
あんまり本文とは関係ありません。
少し思ったことを不定期で更新しています。
毒舌も入るかもしれないですが、あまりお気になさらず。

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